ChatGPTの大規模アップデート:ChatGPT-4oと新機能を徹底解説

 2024年5月14日にOpenAIはChatGPTの大規模アップデートを発表しました。

 このアップデートには、音声での会話機能や画像解析機能の追加が含まれ、ChatGPTのユーザー体験が大幅に向上しました。

 本記事では、このアップデートの詳細とその影響について詳しく解説します。

ChatGPTデスクトップアプリの登場

今回のアップデートで、ChatGPTのデスクトップアプリがリリースされることが発表されました。

 リリース日については明確な情報がないものの、近いうちに公開される予定です。

 このデスクトップアプリの主な特徴は以下の通りです。

  • 会議の疑似録作成: ChatGPTを使って音声をテキスト化し、会議の要約を作成できます。これは、Zoomなどのビデオ会議アプリと連携させて利用できる機能です。
  • スクリーンショットの活用: スクリーンショットを撮ってすぐにChatGPTに質問することが可能です。
  • コマンド操作: パソコン上のコマンドでChatGPTを起動し、即座に利用することができます。

これにより、特にビジネスシーンでの業務効率化が期待されます。

音声機能の向上

 ChatGPTの音声入力機能も大幅に向上しました。

 スマホアプリを使って音声で会話することができ、より自然な言葉でのやり取りが可能となっています。

 今回のアップデートで追加された機能の中でも、音声による会話と画像解析は特に注目されています。

  • 音声会話: ChatGPTがユーザーと音声で会話し、テキスト入力に応じて音声で回答することができます。英語では自然な会話が可能となり、日本語でもある程度の向上が見られます。
  • ビデオ連携: スマホで撮影したビデオと音声をリアルタイムでAIとやり取りすることが可能です。例えば、誕生日パーティーのシーンを撮影しながら、ChatGPTがその場の状況を理解して会話に参加することができます。

GPT-4oの登場

 新たに追加されたGPT-4oモデルは、従来のGPT-4よりも高速であり、50以上の言語に対応しています。このモデルは以下のような特徴を持っています。

  • 2倍の高速性: GPT-4ターボよりも2倍の速度で動作します。
  • 低コスト: 価格は半分に抑えられています。
  • 高いレート制限: 5倍のレート制限があり、より多くのリクエストに対応できます。

 この新モデルにより、ユーザーは迅速かつ効率的に情報を取得できるようになります。

 具体的な利用方法としては、チャットハブ経由での比較が示されており、スピードの違いを実感することができます。

画像と動画の解析能力

 今回のアップデートで、ChatGPTの画像認識能力が大幅に向上しました。

 複雑な文章が含まれる画像も正確に解析し、テキスト化することが可能です。

また、動画の解析機能も追加され、以下のような利用が期待されます。

  • 画像の文字起こし: 本や書類の写真を撮影し、ChatGPTに投げるだけでテキスト化ができます。
  • 動画の解析: アップロードした動画の内容を解析し、詳細を説明することができます。例えば、GoogleのJemi1.5の動画解析機能に似た使い方ができます。

ただし、現時点では動画の解析精度には限界があり、今後の改善が期待されます。

無料機能の拡充

 今回のアップデートで、以下の機能が無料で提供されることが発表されました。

  • ビジョン機能: 画像を解析し、その内容を理解する機能が無料で利用可能になります。
  • アドバンスデータアナリシス機能: コード生成やファイル解析、Excelの内容分析などが無料で利用できます。
  • カスタムGPTストア: カスタムGPTを公開しているGPTストアも無料で利用可能です。
  • GPT-4 OMI: 新しいGPT-4 OMIモデルも回数制限付きで無料で利用できます。

 これにより、今まで有料版でしか利用できなかった機能が、無料版ユーザーにも解放され、より多くのユーザーが高度な機能を活用できるようになります。

まとめ

 今回のChatGPTの大規模アップデートは、音声会話や画像解析、さらに新しいGPT-4 OMIモデルの登場といった多くの新機能が含まれており、ユーザー体験が大幅に向上しました。

 特に、ビジネスシーンでの利用が一層進むことが期待されます。

 今後もOpenAIの動向に注目し、最新情報をお届けしていきます。

最新情報をチェックしよう!